ごめんね。でも嬉しかったよ
“そんなこと無い”

そう、言いたくても言えない。

だって、ほんとのことだから。

私が…足遅いから…。

逃げ出したくなったその時、

バシッ!

と、後ろで鈍い音がした。

何事!?

後ろを向くと、同じ組でアンカーの彼が居た。

『ごちゃごちゃうるせぇーんだよ。無神経すぎんだよオメェら。』
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