SCU─始まりの章─
10分ほど歩みを進めると、ある建物が見えてきた
いや、それは《建物》ではなく《門》だった
健太郎は近くまで駆け寄り、門を見上げた
「でっか・・・」
門は門でも、今までくぐってきた門とは比べものにならないほどの
10mはあるであろう、鉄でできた巨大な門だった
左右をみれば、その門にまけないくらい高い塀がどこまでも続いている
入るのは怖い・・・
でもここ以外他に行くとこなさそうだしな〜・・・
そんなことを考えながら、門の前で健太郎は一人、腕組みをして立っていた