SCU─始まりの章─
「お前!」
健太郎はすぐに立ち上がり卯月をビシッと指差した
「人を指差すな」
健太郎は卯月の言葉を無視し、掴みかかった
「お前、どういうつもりだ!俺をこんなとこまで連れてきやがって!!」
「・・・」
「黙ってないでなんとか言えよ!!」
胸ぐらを掴まれても顔色一つ変えない卯月を見て、健太郎の怒りが頂点に達しようとしたとき
「はいはい、ケンカはそこまでや。にいちゃん」
止めたのは白髪の男だった