SCU─始まりの章─
stage01.招待状
「じゃあなー御國」
「おう!また明日な」
学校の帰り道、友人の彰と別れ自宅へと急ぐ。
・御國 健太郎
└16歳
└高校一年生
└頭は中の下
└運動神経はそこそこ
└好きなものは特になし。
└嫌いなものは・・・不良。
「よお。」
左の細道から現れた三人の男たちが行く手を阻む。
一人は黒い髪をした180はあるであろうひょろ長い男。
もう一人は金色モヒカン頭のデブ。
そして真ん中に立っているのは、茶髪でツンツン頭の男だ。
今にも顔に〔リーダーです〕という紙が見えそうだ。
「(まただ・・・)な、何か用?」
心の中では呆れつつも、すっとぼける。
「何か用だ〜??」
「わかってんだろ?」
「金だよ金。」
ガリガリ→デブ→リーダーという順で口を開く。
いつもながらむかつく連携プレー(?)だ。
この典型的な不良グループ三人組は、おれが高校に入学してから同じクラスになった、クラスメイトというやつだ。
この一年間、なにかとつっかかってくる。