図書室のラブレター
急にフワッと
全身が包まれた。
「俺が先に言おうと
思っていたのに」
今、なんて言った?
どういうこと?
今、分かっているのは
私は花井晴樹君の胸の中に
いるっていうことだけ。
「へ?」
「何、
間抜けな顔してんだよ」
「だって…」
「だってじゃねぇよ。
そのままの意味だろ」
「まだどういうことか全然…」
「だから、俺だって
お前が好きなんだよ!!」
ドクンッ
胸が大きく跳ねた。
そしてまた私は
大きな声で大粒の涙を流した。