図書室のラブレター



「………」




思わず大きな溜息が漏れた。




それはなぜか分からない。




やっぱり怖いからなのかな?



気付いてもらえたからかな?



私が書いたって
分かったのかな?



じゃあ、どうして私は
あんなことをしたのかな?





自分の心のはずなのに
自分じゃない。


そんな感じがする。



私、こんな経験ないや。





一息ついたあと、
おそるおそるその机に向かう。



なんて書いてあるのか
気になったから。


でも少し怖さもある。



だから胸が大きく高鳴っていた。




そして机の傍で私も同じように
立ち止まってしまった。



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