図書室のラブレター
「今日は約束通りに
デートしようと思って来たんだ」
「あれって
本気だったんですか?」
「もちろん!!」
私の了解を得ないまま、
腕を掴んで連れて行こうとする。
でも抵抗しようと
腕を振り切ろうと精一杯だった。
っていうか、今から!?
「あの!!
私、彼氏出来たんです!!」
思いっきり叫んだ。
その言葉に
彼はピタッと止まった。
「私、彼氏がいるんで
デートとかしませんから!!」
「…彼氏って晴樹?」
「そ、そうですけど、何か?」
私はちょっとでも
対抗するように強めに出た。
「そっか。でもデートは
約束だからしよっか」
全く懲りずに
しつこく迫ってくる。
めんどくさい。