図書室のラブレター
そのまま力強い腕で
グイグイと引っ張られていく。
そして事前に切符を
2人分買ってあったのか、
スムーズに改札口を抜けた。
そのまま電車に駆け込んだ。
「何するんですか!!」
「………」
「私は晴樹君の話を
聞きに来ただけです」
「反抗するなら教えないよ?」
まるで、
「それでもいいの?」って
顔で訴えてくる。
「い、いいんです!!」
「あっそ。
勘違いしてるみたいだけど、
普通に晴樹に関係のある
ところに行くだけだよ?」
「今度もウソですか?」
「本気だって」
疑いは増していく。
でも今は
ついていくことを決意した。
「分かりました」