図書室のラブレター
「かかれーー!!!」
総長の合図で周りの奴らは
一斉に襲いかかった。
でも晴樹はヒョイッと
抜けて逃げて行った。
戦わないまま。
それから総長は晴樹を
血眼に探している。
しかもアイツを
辞めさせるつもりもないらしい。
俺は逃げてきた晴樹を
出口で待ち構えていた。
「晴樹。話がある」
「俺、
今追われてんだけど?」
「誰も知らない場所なら
話しをしてもいいのか?」
「あぁ」
そして俺たちは
空き地の隠れ家に逃げた。
「やっぱ、総長に
反抗しないで戻ろうぜ」
「だったら、
お前が俺を止めてみろよ」
アイツは
ニヤッと笑っていた。