図書室のラブレター
「私が晴樹君を守る」
「だから無理だって…」
「最初から決めてたら
何も始まらないよ」
「え?」
「いつかきっと
その大事な事件は来る」
このまま晴樹君は
絶対に折れないだろう。
だったら絶対に
事件は起こる。
「その時に晴樹君を守るのも
止めるのも私の役目だから」
決心は揺るがない。
「だから龍慈君も
自由になろうよ」
いつまでもそこに
隠れていなくてもいい。
きっと、お日様の下が
似合ってるよ。
私はにこやかに微笑んだ。