図書室のラブレター
Accident―事件―
俺は辛い過去を蓮実に話して
良かったと思った。
アイツなら本当に
なんとかしてくれる。
そんな気がしていたから。
その日のあと。
俺は蓮実を
家の近くまで送り届けた。
自宅に帰っても
何もやる気が起こらない。
でも眠たくない。
ただ、ぼーっとしていた。
蓮実に
言われた言葉を思い返す。
俺でも
自由になれるのだろうか。
そんなことを
風にあたりながら考えていた。
気が付けば、
時刻は夜中の
3時半頃を指していた。
だから蓮実の決意を聞いて、
俺も心を決めた。
俺が晴樹に負けてやる。
そしたらきっと
楽しい何かが見つかるだろう。