図書室のラブレター
晴樹の高校に辿り着いた。
夜はまだ明けない
中途半端な時間。
今日は曇っていて
月も見えないそんな寒空。
晴樹は1人で、
殺風景の中にたたずんでいた。
「あのさ、俺…」
「話がある」
それは低く
しっかりとしていた。
こんな威圧感、
見たことない。
普通に戦っていた時とは
なんか少し違う。
強いというよりも、
覚悟を感じた。
「俺…」
ゴクリと固唾を飲み込む。
「俺、
蓮実と別れようと思う」
衝撃だった。