図書室のラブレター
「お前が守るんだろ」
それは昨日言った
私の言葉だった。
彼は私の言葉を
信じてくれていた。
「確かに、あの友だちも
大事かもしんねぇ。
でも今はすぐに晴樹の近くに
行ってやって欲しいんだよ」
彼は一生の願いだと言うように
訴えかけてくれていた。
「お前しか止められない」
私は頷いた。
そして、
先に傷口を布で止血する。
「こんなことより…」
「分かってる。
でも無茶しちゃいけないよ」
龍慈くんは頷いた。
「向かうは学校。一直線だ!!」
「うん!!」