図書室のラブレター



「絶交して欲しくなかったら…」




さらに続けて言い募る。




「して欲しくなかったら?」


「晴樹と別れて!」




やっぱり。



結依が私の為を
思ってのことだって知っている。




「一生、関わらないで!」


「…分かった」




蓮実はまっすぐに
結依を見ている。




「え?」




結依は何を言われたのか
分からなかった。



頭が止まってしまった。




蓮実はもう一度、
繰り返す。


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