図書室のラブレター



大きく息を吸って叫ぶ。




「止まれーーーーー!!」




それでも止まらない。



ぜえぜえと息切れも
起こしていた。



これを繰り返していても
止まらない。




「お願いだから、やめ…!!」




またしても
諦めずに叫ぶ。



そこを誰かに
押しやられてしまった。



そして地面にへばりつく。



そして手で顔や目を拭う。



さっきからいろんな人に
流されているだけだ。



大柄の人から
私と同じ背丈の人までいる。



とりあえずたくさんの人に
押し流されていた。


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