図書室のラブレター
「これが『鋼龍』の女か」
「違う!」
「その必死な感じ、
マジっぽいな!!」
そう言って
高らかに笑い出した。
「その女は、
……龍慈の女だ」
その言葉に俺は驚いた。
同時に視線が注がれた。
俺は一番前に乗り出した。
「それは本当か?」
俺は総長に厳しい目で
問いただされる。
俺は晴樹と目があった。
何か言いたそうな目で
俺に訴えかけていた。
「違っ…!」
「本当だ!!」
俺の言葉を遮るように
晴樹は怒鳴る。