図書室のラブレター
俺も晴樹も
一層顔が青くなった。
このままだと
彼女は明らかに危険だ。
蓮実は目の前にある
ナイフに失神しそうだ。
声は出せそうになかった。
「彼女は…」
みんなが俺に視線を注ぐ。
俺は総長の前に
晴樹をかばうように立った。
そして大きな声で言った。
「彼女じゃない!」
「やっぱりな」
総長を含めた奴らが笑う。
「バカ!」
後ろから叩かれた。
「バカで構わない」
俺はなぜか怖くなかった。
目の前にいる奴らなんて
全然怖くない。