図書室のラブレター
まっすぐに晴樹を見て言う。
「ここで俺の女だって言えば
助かるかもしれない」
晴樹は俺に反抗してくる。
総長はその様子を面白そうに
2人を見ていた。
「だったら!」
「でも晴樹は
また誤解をする!」
そうだろう?
俺と蓮実が付き合っていると
思っていたぐらいだから。
明らかに二人の関係が
こじれてしまうのは
目に見えていた。
晴樹なら、このまま2人が
くっつけばいいと思うだろう。
でも俺は嫌だった。
これ以上、嘘を本当だと
思って欲しくない。
「蓮実はお前の女だろ!
真剣に愛した相手なんだろ!!」
「……龍慈」
「だから抜けたいって
思ったんだろ!」
外の方が面白いと思えるほど、
好きになった相手。
蓮実を見つけたんだろ?