図書室のラブレター
龍慈君にそう言われて
嬉しかった。
私もここで助けられることは
望んでいない。
助けに来たのは私だから。
龍慈君がいきなり言う。
「でも晴樹はまた誤解する」と。
このまま、嘘でも
肯定したら誤解すると。
何を誤解するのかは
私にはさっぱり分からない。
だって普通の恋人同士だと
思っていたから。
何を誤解するのか
分からない。
でも緊迫した状況に
私も思考を変えた。
そして言ってくれる龍慈君の
言葉が本当に嬉しかった。
改めて私は
彼女だと信じれた。
すると、
龍慈君は晴樹君に言う。
「晴樹、覚えてるか?
俺との約束」
「あぁ。脱退するか、
どうかのだろ?」
それを聞いて、
あの話だと思った。