図書室のラブレター
「俺が勝てば、
晴樹は素直に謝って戻る」
晴樹君も続えけて言う。
「俺が勝てば、
龍慈も一緒に脱退する」
「あぁ。
その通りだ」
2人のやり取りだけが
繰り返される。
私はなんとなく
感じていた。
ここで龍慈君は
答えを出すのだろうと。
『だから龍慈君も
自由になろうよ』
これは私が言った言葉。
今その答えを出そうと
しているのだろう。
何かを龍慈君は告げる。
聞こえない声で。
晴樹君は眉をひそめていた。