図書室のラブレター



すると龍慈くんは
総長の方に向き直した。


そしてまっすぐ見て言う。




「俺も脱退する!」




全体に響き渡る。



これが彼の出した答え。



そうだよ。


やっぱり
お日様の下が似合っている。




「いい根性してんじゃねぇか!
この女がどうなっても…」


「晴樹が助けるから
全く問題はない」




龍慈君の断言に
胸が跳ねた。



信頼しているからこそ
言えるセリフだろう。




「よくこんな状況で言えるな!」


「言えるさ。
俺が助っ人だからな」




晴樹君は頷いていた。


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