図書室のラブレター
このままだと本当に刺しても
おかしくないほど顔が違う。
こんな晴樹君知らない。
「や…めて…」
気が付けば私は
声を絞り出していた。
そして涙が
あふれて止まらない。
「こいつを殺せば、
俺も脱退できる。
お前も守れるんだ!」
言いたいことは
よく分かるよ。
でもあなたは全ての罪を
背負うのでしょう?
優しい人だから。
「や…めて……」
そこにピーポーピーポーと
どこかから聞こえ始めた。
まだ遠いが、
近づいているようだ。
「クソ。
とりあえず引き上げるぞ!」
総長は手下全員に告げる。