図書室のラブレター
「待てよ!
まだ決着してねぇだろ!」
すると総長の横から
1人の男が出て来た。
「したいなら、
勝手にすればいい」
「兄貴…」
龍慈君がボソリと言う。
「龍慈、お前もだ」
そして歩み寄ると
龍慈君の頭をポンと
軽く叩いた。
「この子も返すよ」
そして私は解放された。
安堵からか、
地面に崩れ落ちてしまった。
ピーポーピーポー
さっき以上に
音は大きくなっている。
「お前ら、
引き上げるぞ!」
そして『新月』の人達は
帰って行った。