図書室のラブレター
STAGE6
Separation―別れ―
晴樹君が呼び出されてから、
約1時間が過ぎていた。
校長室から
かすかな声が聞こえた。
でも何を言っているのか
分からなかった。
「どんな話なのかな?」
「やっぱり、
処分の問題だろうな」
龍慈君は
真剣な面持ちだ。
まだ出て来ないようだから、
私は尋ねる。
「あのさ、どうして
こんな事件が起こったの?」
ゆっくりと
経緯を話してくれた。
テーマパークの帰り道に
電話があった事。
この学校に
呼び出された事。
そして話していたら
『新月』が絡んで来たらしい。
今まで晴樹を探していたが
見つからなかった。
だからあいつの通う学校を
壊してやろうと思ったらしい。