図書室のラブレター
私は何も
言い返せなかった。
事実は他にあるって
分かっている。
「あなたが証明できるなら
話は別です」
「えっと…」
そして近くにいた
龍慈君に目を向ける。
「この人が
全部知ってるんです!」
そして
龍慈君を差し出す。
「…この人が?」
先生たちは不審そうな目を
向けていた。
そう、傷だらけの彼は
相手にされない。
目も合わしてくれない。
「いいから、行くぞ」
龍慈君は私の腕を
引っ張って行く。