図書室のラブレター



「本当の事を言うべきだよ」


「そんなの
信じてもらえるわけないだろ」




彼は苦笑いしていた。




「私、あきらめないよ」




彼は鼻で笑って言う。




「本気で
そう思ってんの?」




なんでだろう。


彼の気持ちが見えない。




「思ってるよ」




私は断言した。




「なんでも
力になりたいと思ってる」




だって私たち
付き合ってるんでしょ?



力になりたいと
思うじゃない。



だって、
そうでしょ? 



なのに、
彼が怖かった。


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