図書室のラブレター



一生一緒にいると
思っていたのに。


たった1人の
相手だったのに。



はかなく
散る夢は寂しい。



でも、
なぜだろう。


涙が出てこなかった。



分からないっていうのは
言い訳だって知っていた。



分かりたくないっていうのは
私の自己満足だ。




「蓮実、
大丈夫か、蓮実!」




龍慈君に肩を
揺さぶられて気付く。




「これは、
本当?現実?」




何も答えてくれない。


誰も応答えてくれない。




「そっか。
夢じゃないんだ」




同時に
感情が荒れ狂う。


しんどくて、辛くて。



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