図書室のラブレター



「…なんでぇ?
何も悪い事してないのに…」


「俺のせいかもしんねぇ」


「俺と蓮実が
一緒にいるとこを見たらしい」


「え?」




私は涙声になっていた。




「付き合っていると
誤解したらしい」




信じられなかった。




「…嘘だ」


「嘘じゃない!」


「だから別れるって
言ったんだ!!」




そうに違いない。



きっと、
絶対にそうだ。


そうに決まってるよ。




「じゃあ、
龍慈君のせいだ!!」




私は龍慈君を
にらみつけた。


彼が呼び出したから
こんなことになったから。

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