図書室のラブレター
「まぁいいけど」
「結依…」
「話したくなったら
話してくれたらいいし。
それぐらい待ってられるよ!!」
結依は小さく
『仕方ないなぁ』って
呟いていた。
ごめんね。
でもいつかちゃんと話すよ。
それはいつになるか
分からないけど、
はっきりと言うよ。
だから、待っててね。
「あのさ窓から見てるのって
もしかしてだけど、
好きな子を見てたのかもよ?」
「え?」
予想外の返答に驚いた。
「だってストーカーみたいな
行動をとるんでしょ?」
「う、うん」
「きっと好きだから。
少しでも見ていたいって
思うんじゃないかな?
でも、もしかしたら
勇気を出す事が怖いのかもね」
「…そっか」
同時にチャイムが鳴り響いた。
「結依、ありがとう。
愛してるよ!!」
「知ってる!!」
そして2人は
自分の席に戻っていった。