図書室のラブレター
今までは
『私は悪くない』。
ずっと
そう信じていたんだ。
私が悪いって気付いても
もう全てが遅い。
悔しいよ。
「でも、
もう全て遅いよぉ」
今更気付いても
遅すぎた。
誰からも連絡は来ない。
もうすぐ晴樹君の処分も
決定するだろう。
私はうつむく。
スルリと大粒の涙が
こぼれ落ちる。
頭の上から彼女の
力強い声が届く。
「そんなことないよ」
その力強く迷いのない言葉に
私はハッとさせられた。
「…え?」