図書室のラブレター
「まだ間に合うよ。
だって行動するのは
あなたでしょ?」
私は彼女の言う意味を
理解できなかったんだ。
「先のことなんて
誰にも分からない。
誰が遅いって決めたの?」
彼女は優しく言う。
でも優しさの中に
強さがある気がした。
涙がさっきより
流れ落ちた。
「…まだ間に合うかな?」
「まだそれを言うの?」
「…ごめんなさい」
「あなたなら、
まだ何かできると思うよ」
「本当に?」
「だって、あなたまだ何も
行動に動かしてないでしょ?」
くり返し、
優しく微笑んでくれる。