図書室のラブレター



「あのね…話したいことが
いっぱいで……」


「今さら何を
話すことがあるんだよ!
もう俺のところには来るな!」


「その、ごめんなさい!」




私はすぐに
頭を下げて謝った。



突然だったからか、
またびっくりしていた。



そして野次馬のように
不良たちが周囲を囲んでいた。




「早く帰れよ!」


「私ね、あの日の
目撃者を探してみる」


「いきなりなんだよ!
どっちにしても遅ぇよ!!」


「そんなことない!
やってみないと
何も分からないよ!!」


「だったらあの時に
すぐにしなかったんだよ!
だから晴樹は…!」


「分かってるよ。
私が悪かったって」


「だったら早く謝りに行けよ!
俺のとこじゃなくて、
晴樹のとこに!!」


「行かない」


< 226 / 293 >

この作品をシェア

pagetop