図書室のラブレター
「あのね…話したいことが
いっぱいで……」
「今さら何を
話すことがあるんだよ!
もう俺のところには来るな!」
「その、ごめんなさい!」
私はすぐに
頭を下げて謝った。
突然だったからか、
またびっくりしていた。
そして野次馬のように
不良たちが周囲を囲んでいた。
「早く帰れよ!」
「私ね、あの日の
目撃者を探してみる」
「いきなりなんだよ!
どっちにしても遅ぇよ!!」
「そんなことない!
やってみないと
何も分からないよ!!」
「だったらあの時に
すぐにしなかったんだよ!
だから晴樹は…!」
「分かってるよ。
私が悪かったって」
「だったら早く謝りに行けよ!
俺のとこじゃなくて、
晴樹のとこに!!」
「行かない」