図書室のラブレター



蓮実は言ったことは
やろうとする奴だ。



それは晴樹も
よく分かってるんだ。




「お前が学校に来れるまで
会わないって言ってたぞ」


「だったら…
一生会わないだろうな」




再び目を合わさない。



俺は晴樹を押しやる。



そして
大きな声で叫んだ。




「だったら
勝手にしろ!!」




再び窓から出て行く。



雨はさっきよりも
激しくなっていた。




***




次の日は
雲一つない晴れ空だった。



私は昨日もらった手紙が
嬉しくて気分上々だった。


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