図書室のラブレター



「どうして…!」


「あなたは1人だった」


「…そうね」


「図書室にいるあなたは
独りよがりだったわ」




それに対しては
何も言えなかった。


目を合わせるのも
ためらってしまう。




「でもね、ある女の子に
何度も頭を下げられたのよ」


「え?」


「ここに来たのはある女の子が
私に助けを求めて来たから」


「ある女の子?」


「あなたの
よく知る女の子」




嘘だと思った。



こんなことするのは
1人しかいない。



本当のことを知ってるのは
一人しかいない。



結依だよね?


そうでしょ?


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