図書室のラブレター



「彼女こっそりと
真実を知る人を探していたの」


「え?」




信じられなかった。



私は嫌われた。



見捨てられたと
思っていたから。



もしかして
昨日の可愛らしい傘も…?




「あなたには言うつもり
無かったのにね」


「お願い。話して…」


「話さないわよ」


「どうしても
話してくれませんか?」


「あなたには
その覚悟がある?」




結依はプライドを捨てた。



そして私なんかの為に
頭を下げてくれた。




私にはそんな覚悟が
あるかって聞いてくるのだ。



蓮実は晴樹君に対いて
何が出来るのか。



何を犠牲に出来るのかと。


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