図書室のラブレター
私は決意を持って、
首を縦に振る。
「覚悟は…」
沙菜さんが促してくる。
私は固唾を飲み込んだ。
「出来たよ。
条件は何?」
出来る限り平常心を
保って前を見る。
そんな私を見て
沙菜さんは笑った。
彼女がこんな言い方をするのは
きっと条件があるからだ。
そうじゃないと、
こんなふうに挑発しない。
「それはね…」
沙菜さんは
条件をはっきりと言う。
私の顔は
どんどん険しくなった。
そして決断を
しなくてはならなかった。
「…分かった」