図書室のラブレター
するとどこからか
結依が駆けつけてきた。
息を切らしながら
全力疾走している。
陸上部の彼女が
息切れするなんて。
よっぽどのことだ。
でもなぜだろう。
少し安心した。
こんなに近くで見たのは、
あの事件当日以来だ。
「蓮実!」
すると彼女は
私の名前を叫んでいる。
「え?」
「ちょっと
どういうこと!?」
急に私に詰め寄ってくる。
突然のことで
戸惑っていた。
「え…何が…」
「沙菜と
約束したんでしょ!」