図書室のラブレター
「なんで知ってるのよ…」
だってこのことは
まだ沙菜さんしか
知らないはずだ。
「当たり前じゃない。
私が彼女に
話していたからよね」
にっこりと笑う沙菜さん。
私は肩を落としてしまった。
すると今度は結依が
沙菜さんに食ってかかり始めた。
「あんな約束するなんて
卑怯じゃない!」
「そうかしら?」
「あの時の約束と
全然違う!」
「でも決めたのは蓮実よ?」
2人の攻防に
戸惑っていた。
でもあの時の約束って?
「あの時の約束?」
「蓮実は
気にしなくていいのよ!」
そう言う結依は少し
恥ずかしそうにはぐらかす。