図書室のラブレター
「えっと…
お邪魔しまー…」
「……!!」
「…晴樹君」
私は庭に入り、
近くの窓から入り込んだ。
するとそこで
晴樹君が寝転がっていた。
よく見ると分かる。
だって
晴樹君の部屋だったから。
晴樹君もやっぱり
驚いているようだった。
声も出ない様子だった。
「えっと…あのね…」
「…帰れ」
私は晴樹君の
呟きが聞こえなかった。
頭の中が
いっぱいだったから。
でも言いたいことは
たった一つしかなくて。
その言葉しか
知らないみたいだ。