図書室のラブレター
お前といるとまっすぐに
生きたいと思える。
お前と肩を並べて
歩きたい。
自然とそう思えたんだ。
「晴樹君、好き」
蓮実のその言葉に
俺は何も言えなかった。
「もう一度、
付き合って下さい」
彼女は涙を浮かべ、
優しく微笑む。
俺は彼女の涙を
指で拭ってやる。
そして
蓮実に抱きついた。
「晴樹君…?」
「俺、好きだよ。
お前のこと」
涙は止まらなかった。
でも俺は
蓮実を離さなかった。
一生、
離したくないと思った。