図書室のラブレター
一方、私は彼のことを
ちゃんと打ち明けた。
もちろんみんなは
驚いているようだった。
でもみんなはやっぱり
認めてくれなくて。
顔をひきつらせていた。
でも私は
気にしなかった。
だから私たちは
いつも一緒に行動した。
その光景に
周囲は驚いていた。
一緒に昼ご飯を食べる。
一緒に登下校する。
一緒に廊下で会話をする。
今までは図書室で
こっそり過ごしていた。
「…はぁ」
大きなため息がこぼれる。
なぜなら私は図書室に
行くことはなくなったから。
2人で過ごす場所は
いつも図書室だった。
でもその場所は
もうすぐ壊されてしまう。