図書室のラブレター
そのまま私は
図書室に向かった。
図書室へ行くと
すでに彼は来ていた。
いつも通りに窓から覗いている。
彼の全身には噂通り傷だらけ。
顔から脚まで傷しかない。
バンソーコーも貼っていない。
消毒すらしていないのだろう。
見えている傷口は痛々しかった。
前から思ってたけど
いつ怪我なんかしてるんだろ?
だいたい門限の8時ぐらいまで
ここにいてるのに。
私がここに入ってきた事に
気付いていないのかな?
さっきから
ピクリとも動かない。
窓しか見ていない。
そんなにもその子が好きなんだ。
ズキンッ
また奥深くで聞こえた。