図書室のラブレター



でも彼は照れくさいからと
ここを選んだのだ。




「晴樹君はいつも
コンビニ弁当だよね」


「悪いかよ」


「いつもだと
体に悪いよ!」


「………」




彼は何も答えずに
黙々と食べている。




「私、作ろうか?」




何気なく言った事なのに、
彼は驚いて吹き出す。



ご飯粒が飛び散った。




「ちょ…汚いよ」


「お前が急に変なこと
言うからだろ!?」


「…変なこと言った?」


「その、作る……とか」


「そんなこと?」


「俺にとっては
そんなことじゃなくって…」




彼は口を
もごもごさせていた。



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