図書室のラブレター



新しい校舎の中に
小さな図書室は出来る。



でもそこには
私たちの思い出はない。



やっぱりね、
悲しいよ。


悲しくて辛いよ。




「…本当に
なくなっちゃうんだね」


「…あぁ」




彼の言葉も
悲しそうなった。



でも後悔はしていない。



私はあなたを助ける方が
大事だったから。



思い出は大事だよ。



でもね、
これからの方が大事だよね。



これからでも
思い出を作ればいい。


心にはいつも
残っているから。



そうでしょ?


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