図書室のラブレター
確か…
壊すって言った後だ。
「生徒たちにとって
必要な場所づくりよ」
俺は走り出していた。
沙菜が告げに来たのは
壊されるという事実
だけじゃないはずだ。
俺はそう感じた。
だから気が付けば
走り出していた。
「おい!」
俺が呼びとめると
嫌そうに振り返る。
「何よ」
結依って奴は
俺をにらんでいた。
よっぽど
嫌われているようだった。
「お前に頼みがある」
「え?」
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