図書室のラブレター




…誰が好きなの?



どの子を見てるの?



どんなところが好きなの?



恋ってどんな気持ちなの?




甘い?


ピンク色?


ふわふわしてる?




いつまで経っても
私には理解できないのかな?



だからいつまでたっても
推理小説しか読まないのかな?



だからいつも恋愛小説は
眠くなるの?





気が付けば花井 晴樹の
机の横に立っていた。





「今日も見てるんだね」





たったそれだけ。


言葉にして一番驚いていた。



私、何言ってるんだろ。



思わず、口を押さえた。



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