図書室のラブレター
「だってここ壊されるし…、
…でも言葉はあるし…。
あれ?何言ってんだろ」
「なんか蓮実らしいな」
そう言うとさっき以上に
高らかに笑っていた。
するとドアから
龍慈君も結依も入ってきた。
よけいに頭は混乱し始めた。
それを理解したのか、
結依が話し始めてくれた。
「これは、その…
花井君の案だったのよ」
「へ?」
「つまり花井君が私たちにも、
全校生徒にも呼びかけたの!」
「結依ちゃんは
説明へたくそなんだ」
そう言って横から
龍慈君が説明してくれた。
もちろん分かりやすく。
横で晴樹君が
照れくさそうにしていた。
「晴樹は俺や結依、
結依の友達に頼んだんだよ」
「…あと、私にもね」
そう言ってドアから
沙菜さんが現れた。