図書室のラブレター
「あ…」
それだけで
分かってしまった。
実例は確かにここにある。
「最初は誰も噂を
信じてくれなかった」
やっぱり。
真面目で目立たない私と
野蛮で不良の晴樹君。
もちろん、嘘に近い。
「それでも結依ちゃんは何度も
噂を流してくれたんだよな?」
「うるさい!」
龍慈君のからかいに、
照れくさそうにしていた。
すると結依は言う。
「蓮実とコイツが仲が良いのを
みんな見ていたからよ!」
「まぁ、確かに
それもあるけどね…」
私はいつの間に2人は
仲良くなったのかと思った。