図書室のラブレター



すると横で
沙菜さんが教えてくれた。



ここは生徒にとって
必要な場所になった。



だったら壊す理由も
無くなってしまった。




「新しい図書室は
別のところに建て直しね」


「え?」


「だってここは皆が願いを
叶える場所なんでしょ?」


「うん!」




私は大きな声で
返事をした。



すると沙菜さんは
1人で帰って行った。



晴樹君は
ここを失くさないため。



守るため。



だからみんなに
呼びかけてくれたんだね。



ここを
残してくれてありがとう。



みんな、
協力してくれてありがとう。




「みんなありがとう!」




私は大きな声で告げる。


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