図書室のラブレター



すると、
結依は言った。




「だって、
親友でしょ」




私はその言葉が嬉しくて
仕方なかった。



だから久しぶりに
彼女に抱きついた。




「じゃあ、
あとは2人でね」




結依はそう言うと
図書室を後にする。


「晴樹!
頑張れよ!!」




龍慈君もそう言い残し、
結依の後に続いた。




まだ何があるのだろう。



晴樹君は
真剣な顔をしていた。



だから私もより
真剣な顔つきになる。



すると晴樹君は私を連れて
いつもの机の前に来る。



晴樹君は優しく、
2人の落書きをなぞる。



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